相場が下落時に注目したい インバースとは

株関係
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コロナウィルスを発端とした荒れ相場で、ただただ下落相場を眺めている方もいらっしゃる中で注目しておきたいインバース。

インバースとは何ぞやというものを、まとめてみました。

インバース型ETFとは、対象原指標が下落時に上昇するように設計されているETFの事で

ざっくりいうと、相場が下落前にぶち込めば、下落時に儲かる株です。

以下 銘柄コード1357 日経ダブルインバース上場投信のチャートです。

3月あたりで爆上げしていますね。まさに、日経が暴落している時です。

ちなみに、この日経ダブルインバースは日々の変動率の▲2倍になるように設計されているインバースです。

例えば

0日後の日経平均・ダブルインバースを100円として、1日後に日経平均が10%下落したとき・・・

日経平均は 100円×90%=90円 になります。

日数日経平均日々の変動率
0日後100円0%
1日後90円▲10%

その時、ダブルインバースは・・・

日々の変動率の▲2倍になるように設計されているので(この場合だと 日経平均▲10%×▲2倍=20%)

100円×120=120円 となりますね。

日数ダブルインバース日々の変動率
0日後100円0%
1日後120円20%

ただし、2営業日以上保持すると、複利効果により日々の変動率との乖離が生じます。

例えば

0日後の日経平均・ダブルインバースを100円として、日経平均が毎日10%下落したとき・・・

0日後を基準として、日経平均は 100円×90%=90円、90円×90%=81円、81円×90%=72.9円・・・と推移していきます。

日数日経平均0日目を基準とした変動率日々の変動率
0日後100円0%0%
1日後90円▲10%▲10%
2日後81円▲19%▲10%
3日後72.9円27.1%▲10%

2日後には、0日後を基準とした変動率は19%

3日後には、0日後を基準とした変動率は27.1%となります。

その時、ダブルインバース(2倍の動きをするインバース)は・・・

0日後を基準として、 100円×120%=120円、120円×120%=144円、144円×120%=172.8円・・・と推移していきます。

日数ダブルインバース0日目を基準とした変動率日々の変動率
0日後100円0%0%
1日後120円20%20%
2日後144円44%20%
3日後172.8円72.8%20%

2日後には、0日後を基準とした変動率は44%

3日後には、0日後を基準とした変動率は72.8%となります。

ここで、日経平均とダブルインバースの0日目を基準とした変動率を比較すると

2日後は、44%÷19%=約▲2.3倍

3日後は、72.8%÷▲27.1%=約▲2.6倍

ダブル(2倍)以上の動きになることが分かります。これが複利効果により日々の変動率との乖離が生じるということですね。

ちなみに、日経平均が上昇・下降を繰り返すと、この複利効果が減少します。

例えば

0日後の日経平均・ダブルインバースを100円として、日経平均が10%上昇・20%下落したとき・・・

日数日経平均0日目を基準とした変動率日々の変動率
0日後100円0%0%
1日後110円10%10%
2日後88円▲12%▲20%

1日後には、0日後を基準とした変動率は10%

2日後には、0日後を基準とした変動率は▲12%となります。

日数ダブルインバース0日目を基準とした変動率日々の変動率
0日後100円0%0%
1日後80円20%20%
2日後112円12%40%

1日後には、0日後を基準とした変動率は20%

2日後には、0日後を基準とした変動率は12%となります。

ここで、日経平均とダブルインバースの0日目を基準とした下落率・上昇率を比較すると

1日後は、20%÷10%=▲2.0倍

2日後は、12%÷▲12%=▲1.0倍

以上のことから、日経平均が上昇・下降を繰り返すと、複利効果が減少することが分かります。

とはいえ、インバースを保有することにより、相場下落時に精神的な保険にもなり得るので一考には値するのかな~と思います。

まだまだ、コロナウィルスによる荒れ相場は続くと思いますが、何とか乗り切りたいと思います。

ではでは

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